実際に利用してわかった!就労継続支援A型で働くメリット3選

「就労継続支援A型」という就労方法をご存知でしょうか。いわゆる「A型作業所」と呼ばれるもので、障がいをお持ちの方が働くことができる就労場所のひとつです。

この記事を書いているライターの私も、これまでにA型作業所を二つ、利用した経験があります。

今回は実際に利用して分かった、A型作業所で働くメリットについて、利用者目線でお伝えしていきます。

障がいがあって本格的な就労が不安」という方や、「障がい者雇用で働くことのできる場がなくて困っている」という方に向けて参考になれば幸いです。


就労継続支援A型(A型作業所)を利用するメリット

A型作業所は、障がいがあって一般就労が難しい、という方におすすめする就労方法のひとつです。

障がい者手帳をお持ちであれば、役所で「福祉サービス受給者証」を発行してもらうことで、「A型作業所(就労継続支援A型)」で働くことができるようになります。

就労継続支援A型を利用する主なメリットは3つあります。

①最低賃金が保証されているので、給与面で安定しやすい

②通院日や在宅勤務など、障がいによる配慮が得られる

③興味のある作業を職員のサポートを受けながら取り組める

ひとつずつ、順を追ってみていきましょう。

①最低賃金が保証されているので、給与面安定しやすい

障がいをお持ちの方にとって、悩みどころとなるのは日々の生活費ではないでしょうか。

しかし、障がいがあって思うように働けず、フルタイムでの勤務は難しいと感じる方も少なくありません。

そんなときの選択肢として、「A型作業所」を利用する、という方法があります。

一般に「作業所」というと、工賃が安く、福祉的な就労の場というイメージがありますが、「A型作業所」では企業と雇用契約を結ぶため、最低賃金が保証されています。

時給換算では通常のアルバイトと同水準で、近年では最低賃金の上昇が見込めるため、フルタイムで働くことができない方にとっては、貴重な収入源になります。

A型作業所の月収イメージは週5日(1日4時間〜5時間)の勤務で8万〜10万円前後です。

この額であれば、一人暮らしをするには厳しい額となりますが、実家暮らしやグループホームを利用する形であれば、生計を維持することができます。

障害年金を受給しているのであれば、A型作業所での勤務と組み合わせることで、ひとまず安定した生活が送れるようになるでしょう。

②通院日や在宅勤務など、障がいによる配慮が得られる

一般企業に勤める「クローズ就労」を行う場合、休みを取るためには代役を立てたり、通院という正当な理由があっても上司からの承認がなければ厳しい面があります。

とくに精神障がいをお持ちの方は、服薬が体調管理の基本となってくるので、医師の診察やカウンセリングが必須です。月に1回〜2回は必ず通っている方もいるでしょう。

「A型作業所」であれば、こうした通院の面で配慮が得やすく、通院日を希望休としたり、有給取得も可能にしている事業所が多いです。

ただし、通院日について事前に分かる場合は、なるべく早めに担当の「サービス管理責任者(サビ管)」か「指導員」に伝えておくようにしましょう。

身体的な障がいで通勤が困難な方や、精神障がいにより人の多いところでの通勤に不安がある方には、在宅勤務で対応する事業所も増えてきています。

在宅勤務を希望する方は、事業所のホームページやハローワークの求人票で「在宅勤務」に対応しているかを調べた上で、採用の面接時に、きちんと事情を説明するようにしましょう。

在宅勤務に相当する理由がある、と作業所と役所の双方に認められれば、A型作業所でも在宅勤務が可能になります。

③興味のある作業を職員のサポートを受けながら取り組める

A型作業所の通所型では「軽作業」や「清掃」、在宅型では「データ入力」、「内職」など、単純作業と呼ばれるものが多いですが、なかには一般企業では経験しづらいようなユニークな作業を行うA型作業所もあります。

私が通っていたA型作業所では、「ネット書店のバックヤード業務(本のピッキング・梱包・出荷)」や「Webライター(ライティング)」での募集がありました。

本を読んだり、文章を書くことが好きだったので、どちらも楽しく作業をさせてもらっていました。

一般の求人ではこうした仕事を未経験で雇ってもらえるところは少ないので、貴重な経験になりました。

「A型作業所」には「職業指導員」、「生活支援員」と呼ばれる人員が配置されています。

作業の手順が分からなかったり、体調に不安があるときには、こうした指導員・支援員のサポートを得ながら作業を進めることができるので安心です。

まとめ A型作業所での経験副業やフリーランスに繋がることも

「A型作業所」で仕事の流れをつかむことができれば、個人の副業やフリーランスとして独立するときに役立つことがあります。

私自身は、「A型作業所」に通ったことで、Webライターの仕事を副業として行えるようになりました。ゆくゆくはフリーランスで独立することを考えています。

ぜひ、ご自身で興味のある作業を行なっているA型作業所を探して、今後のステップアップに役立ててみてください。

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青いインク

精神障がいの当事者で、10年前に「統合失調症」を発症。現在は服薬により病状は安定し、在宅ライターとして活動中。通所型・在宅型のA型作業所の利用経験あり。趣味は本を読むこと、書くこと。文学ライター・ブロガーとして独立する道を探っています。お仕事の依頼はランサーズ(ランサーズID:BlueinK)まで。

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