【発達障害当事者】オンライン塾に出会うまでの経緯と一般雇用で働いてみての感想

はじめに

はじめまして!発達障害の当事者で、現在は会社員として勤務をしております、challengedoorと申します。

今回は私が今の職場であるオンライン塾に出会うまでの経緯と一般雇用で働いてみての感想についてお話ししていきます!

私が今の仕事に出会うまで

小さい頃の私

そもそも私は就職活動の終盤まで、自分自身が発達障害であることを知りませんでした。

小学校でいじめに遭い、中高では同級生とうまく人間関係が築けず孤立してしまうなど、今思えば発達障害らしき要素は見え隠れしていたように感じます。

ですが、部活動の先輩や気の合う友達とは仲良くできていたため、学校生活ではそこまで問題を感じずに過ごしていました。

就職活動でトラブル発生

しかし、就職活動の時期になると問題が表面化します。

大学3年の6月から公務員と民間を合わせ、約30社ほどにエントリーしたのですが、きれいに全落ちしてしまいました。

早期からインターシップに参加したりハローワークの方と面接練習をしたりし入念に対策をしていたにも関わらず、です。

一次面接でことごとく落ちていたため、違和感を憶えるようになりました。

そこで大学のこころの診療室で診察を受けたところ、ASD(自閉症スペクトラム)と診断されたのです。

大学卒業前に発達障害と分かる

発達障害の診断を受け、私は自分自身の就職活動の方向性を修正しました。

振り返ってみると、それまで受けていた求人は営業やシステムエンジニア、公務員など、不得意なコミュニケーションが重視される職業ばかりでした。

しかし、病院で診断を受けた際、私は心理士の先生から、得意な勉強の知識を生かして小さな個人塾などで講師をするほうが向いているのではないか、というご意見をいただきました。

そのアドバイスが腑に落ちたため、診断後は個人塾やオンラインの塾などに絞って活動を再開しています。

それでもなかなか受からない日々が続き、5社ほど受けた後、ようやくとある1社に採用していただくことができました。

フルリモート×一般雇用の職場に就職して

最終的に就職したオンライン塾は現在創業7年目で、中学生や高校生を対象とした進学塾です。

働いてみて良かったことが大きく分けて3つあるので、それぞれ紹介していきます!

メリット① 同年代が多く、苦手なタイプの人とのつきあいが少ない

1つ目は職場の年齢層が自分とそこまで変わらないという点です。

私は就職活動でも面接で全敗しているようにコミュニケーションがものすごく苦手なのですが、同年代の人たちとの会話であれば中高や大学時代の経験があるので、いくらか工夫する余地があります。

職場は新しいもの好きの人が多いので、なるべく流行に乗り遅れないようにすることを心がけて接しています。

メリット② いつでもどこでもストレスフリーで働ける

2つ目はフルリモートの在宅勤務である、という点です。

まず、いつどこでもネット環境さえあれば仕事ができますので、通勤時間がかかりません。

そのうえで、私が苦手な顔と顔を合わせてのコミュニケーションが一切なく、SlackやGoogle Meetといったテキストや遠隔通話でのコミュニケーションが中心となるため、かなり仕事がしやすいです。

大学時代、別な職場でアルバイトをしていたときには、何度も仕事を忘れ上司に聞くたび怒られていたりもしましたが、現職ではSlackで検索をするだけで過去の指示が一発で確認できるため、ストレスが大幅に減りました。

メリット③ 障がい者雇用とほぼ変わらない手厚い配慮

3つ目は職場の理解が得られていることです。

通常一般雇用で働いている場合、世間的には“クローズ就労”の扱いになるのだろうと思います。

しかし私は正社員への登用面接の際、上司に発達障害のことを打ち明けました。

お給料など下げられてしまうのではないかと覚悟していましたが、問題なく正社員になることができました。

それだけでなく、来電対応が苦手な旨をお伝えしたところ、そちらの業務も免除していただけています。

事実上オープン就労に等しいか、それ以上の配慮を得られていると実感しています。

デメリットもある。けれどもメリットの方が大きい!

今の仕事に唯一不満があるとすれば休日の曜日がなかなか安定しないことでしょうか(笑)

とはいえ、ちゃんと週2日休めていますし、苦手なことを同僚やシステムに任せ自分は得意な仕事に集中できているので、まったく気になりません。

さいごに ―苦手を捨てて、得意をみがく―

このようにお話しをすると「いや、それあなただから出来たんじゃないの?」と思われる方も少なくないでしょう。

確かにたまたま勉強が好きだったこと、偶然良い会社を引き当てられたことなど、運が良かったことは否めません。

しかし、得意をなるべく生かし、苦手なことをなるべくやらずに済む職場を選ぼうとすることはこの記事をご覧の皆さまにも実践いただけるはずです!

在宅勤務の障がい者求人は決して少なくなく、大手転職エージェントIndeedさんのサイトによれば2023年6月3日現在で1011件の求人があります。

通勤が苦手な方は在宅でこうした仕事を探すのもありでしょう。

また、自分自身の障がいは変えられなくても周りに相談したり、場合によっては職場を変えたりすれば、自分が比較的コミュニケーションしやすい同僚だったり、仕事しやすいシステムが整っている会社を探すことはできるはずです。

障がいがあることは決して絶望ではなく、むしろ現状や未来を知る貴重なデータになります。現在そして来たる未来に向き合うことができれば、必ず道は開けるでしょう。

この記事をご覧になっている皆さまがご自身の長所を生かし、ご自分を輝かせられる職場と出逢われることを願ってやみません。

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challengedoor

ASD(自閉症スペクトラム)当事者。参考書を中心とした独学で早稲田大学に合格した経験をもとに現在YouTubeチャンネル「大学受験の秘密基地」を運営。大学時代に一般就職、院生時代に障がい者雇用の就活を経験したことで、障がいのある大学生に対する就活支援の在り方に疑問を抱く。現在は就活支援サービス「チャレンジドア」の開発に向け奮闘中。

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