精神障害者が働く上での注意と「私の体験談」【就労継続支援A型・障害者雇用】

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障害というハンデを背負ってしまった私たちにとって、時に仕事はストレスの塊となり、体調を崩したり仕事に行きたくなくなってしまったりする場合がありますよね。

では障害者が働く上で注意することはどういったことがあるのでしょう。

また障害者はどんな場で働くことができるのか、メリット、デメリットを、私の体験談を通して紹介していきます。

障害者が働くにはどのような場があるの?

「障害者は働く場所に限りがある」と諦めていませんか?

障害者だからと言って、社会とつながりが絶たれるということはありません。

ここでは障害者が働くにはどのような場があるのか、紹介します。

A型作業所

正式名称は就労継続支援A型作業所と言います。

障害によって一般の就労が難しい人が、会社と雇用契約を結んで仕事をする場です。

仕事内容は様々で、パソコンを使った事務系等の業務やサービス業、調理補助などたくさんの仕事があります。

また会社の支援がありますので、仕事や人間関係の悩み相談を聞いてくれるサービス管理責任者や、支援員も通所しているので、通所者が安心して仕事ができるよう、サポートを行っています。

A型作業所の仕事を希望する場合は、ハローワークを利用して自分で探すか、障害者専用窓口に相談すると良いでしょう。

最近は障害者専用の求人サイトもありますので、そこでもA型作業所の求人がある場合があります。

ただし求人サイトは都市圏の求人が多く、地方在住者はなかなか仕事が見つかりにくいというデメリットがあります。

B型作業所

「A型作業所の作業でもつらい」「週1~2回の通所が限界」という人は、就労継続支援B型作業所もあります。

B型作業所は雇用契約を結ばず、賃金ではなく「工賃」と呼ばれます。A型作業所との違いは、毎日決まった時間に就労しなくても良く、自分のペースで仕事ができることがメリットです。

B型作業所も仕事はたくさんあり、製品の組み立てや梱包、清掃作業、部品加工などの仕事があります。

ただし雇用契約を結ばないB型作業所の工賃は非常に低く、月に2~3万円程度というところがほとんどです。

障害者雇用

ある程度症状が落ち着いてきたけれど、まだ一般就労までは自信がない、という人は障害者雇用という道もあります。

障害者雇用の多くはA型作業所と同じく4~6時間で、こちらも社員に配慮した環境づくりに取り組んでいる企業が多くあります。

福利厚生がしっかりしている会社ならば、長く務めることもできるでしょうし、障害者、ということを理解してくれているので、無理をせず仕事ができるのが特徴です。

一般就労

フルタイムで働くことができるようになった、という場合、一般就労もできます。

一般就労になると健常者と同じ働きを求められますので、自分の体調や病院の先生とじっくり話し合ってから就職を決めましょう。

一般就労の場合、障害をオープンにするかクローズにするか悩むところですが、個人的にはオープンにした方が、何かあったとき会社が対応してくれる可能性が高いと感じます。

障害者が働くことで得られるメリット

障害者が働くことで得られるメリット。たくさんありますよ。

ここでは障害者が働くメリットについて紹介します。

賃金が発生する

病気が重く、就業が難しい段階では貯金を切り崩す、家族の支援に頼るなどで生活をしていた人が多いでしょうが、仕事をすることで賃金が発生します。

もちろんA型作業所、B型作業所の給料や工賃だけでの生活は難しいと思いますが、障害年金を受給している人はかなり生活が楽になるのではないでしょうか。

業務に必要なスキルが得られる

たとえばパソコンを使用した仕事に就いたのなら、基本的なパソコン操作、Word、Excelなどのスキルを得ることができます。

私が通所していたA型作業所は自習が認めらており、その時間を利用して簿記検定に挑戦した人もいました。

コミュニケーション能力が鍛えられる

特に精神障害の方に多かったのですが、人と話をするのが苦手、という人が多かったです。A型作業所のような場でしたら、「まああの人はそういう人だから」で済みますが、いずれ障害者雇用や一般就労を目指すのであれば、コミュニケーション能力は必須です。

初めは緊張するかもしれませんが、積極的に他の通所者と交流を深めて、コミュニケーション能力を鍛えるようにしましょう。

仕事を通して得られる達成感

障害者でも働くことで、「社会とつながることができる」というのは、大きなやりがいに繋がるのではないでしょうか。

またひとつの仕事を通して会社から褒められたり励まされたりすると、「もっと頑張ろう」という気持ちにもなります。

無理をして頑張る必要はありませんが、仕事を通して得た達成感は、他の会社に勤める場合にも自信となるでしょう。

障害者が働く上で注意することは?

障害者が働くことで得られるメリットについて紹介しました。

では次に、障害者が働く上で注意することは何か、紹介します。

体調管理の徹底

A型作業所、B型作業所ではそこまで厳しくありませんが、体調管理には充分気をつけるようにしましょう。

欠勤や早退に対しても寛容なA型作業所でも、あまりにそれが続くと上司から注意を受けたり勤務時間を縮小されたりすることもあります。

「A型作業所もキツイかな」という場合は、さらに規則のゆるいB型作業所に移った方がいいかもしれませんね。

与えられた仕事をこなす能力

A型作業所、障害者雇用、一般就労で働く場合、社会人として責任を持って業務にあたることになります。もちろん初めは丁寧に指導してもらえますし、分からないところはどんどん聞いて仕事を進めるようにしましょう。

社会人として、与えられた仕事をこなすことは、常識であり当然だということを理解しておきましょう。

過集中に注意

特に精神の病に多いのが、過集中の人です。

ひとつのことに熱中しすぎて、お昼休憩もパソコンをいじりながら仕事をし、声をかけても集中しすぎて聞こえない、という人もいます。

それだけ熱心に仕事をしている証拠ですが、あまりにも集中し過ぎると終業後にどっと疲れが出て、体調不良になってしまう場合があります。

適度に休憩を取って、メリハリある作業をしましょう。

障害者、私の体験談

最後に私の体験談を紹介します。人によって障害や就職は様々あるでしょうが、私の場合、として書いていきます。

私の障害、症状

私は双極性障害とパニック障害を発症しています。

以前の会社で上司のパワハラに遭い、最初はうつ病と診断されたのですが、医師から少し強い薬を処方されたことで躁転してしまい、双極性障害と診断され入院しました。

パニック障害は一昨年ほど前に発症し、未だに寛解しません。

どちらもあまり薬が効かない体質らしく、雨の日や気圧の変化によって体調が激変することがザラにあります。

A型作業所での通所

休養に専念し、いくらか働いていいかな、と思いハローワークに通うようになりました。

そこで「ライター募集」の求人を見つけて応募したのが、A型作業所でした。

後から知ったのですが、A型作業所は希望すればハローワーク職員と同伴で見学に行けるのだそうです。

しかしその時は何も知らない、そもそもA型作業所というものについてもよく理解していなかったため、いきなり見学に行き、すぐに面接を受け採用されました。

そこで社長からA型作業所について詳しく説明を受け、支援事務所と受給者証の申請など必要書類を揃え、8月に面接を受けて、実際に入社したのは12月でした。

3年半後に退社

A型作業所では3年半お世話になりました。ほとんどの人が精神障害を抱えているので、「お互い様だよね」という空気で、とても居心地の良い場所でした。

しかし突然パニック障害になり、休養を取ることになりました。

仕事を休んでも快癒の気配はなく、そうこうしている内に「じっくり休んで、治ったらまた来てください」と言われ、泣く泣く退社しました。

障害者雇用

パニック障害が少し落ち着きを見せたので、また仕事探しです。

本当は前職のA型作業所を考えていたのですが、「通勤できるのか」というとはなはだ自信がありませんでした。

そこで、在宅で仕事ができる会社はないかと思い、ハローワークで相談したところ、数件の求人が見つかりました。

今は障害者雇用で正社員として仕事をしています。

まとめ

障害者が働く場、働く上での注意点や、メリット、デメリットなどを紹介しました。障害は寛解する人もいますが、ひとによっては一生お付き合いしなければならないハンデを持った人もいます。

そういう人でも、働いて賃金を得て「社会に貢献している」という自信がつけば、堂々と生きられるのではないでしょうか。

ぜひ自分に合った就業場所を見つけ、無理のない程度で頑張ってくださいね。

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